6月2日の大雨で多くの車が水没した愛知県豊川市。

立ち往生した車を移動させるレッカー作業に同行して見えてきた、大雨の爪痕とは…。


これは愛知県豊川市で6月2日の大雨で立ち往生した車のドライブレコーダーに記録された映像。

(歩いてきた男性)
「前の3台が信号交差点を渡り終わってから進んでください。そうしないと車が途中で止まってしまうので」

(車を運転していた40代男性)
「わかりました」


前から歩いて来た人に促され、車は交差点を進もうとしますが…。

(車を運転していた40代男性)
「あ~、ダメだ冠水でエンストして、車が止まってもうた」


大雨で動けなくなり、レッカー移動が必要になった車も。


6月6日、JAFのスタッフは、その車のレッカー移動に追われていました。


(JAF愛知支部 豊橋基地 加藤雅義班長)
「土・日・月で500件以上の依頼が入っておりまして。(残り)150台ぐらいに減ってきているが、まだ残っている状態です」


大雨の被害を受けてJAFの豊橋事務所には西は広島、東は東京から全国の職員が駆けつけ、レッカー車も18台が応援に入っています。

(JAF奈良基地 伊藤優汰さん)
「愛知は来たことは全くないですね」

(JAF関西本部 平井寛稔さん)
「私もないです」


「初めて来た」というJAFのスタッフに私たちも同行させてもらいました。

(JAF奈良基地 伊藤優汰さん)
「この辺は渋滞していないので」

(JAF関西本部 平井寛稔さん)
「(車が)排除されている」

(JAF奈良基地 伊藤優汰さん)
「今までの渋滞がなくなっていますね」


大雨が降った6月2日、家の前の駐車場に車を停めていたという、この女性。

朝になると車は動かなくなっていました。

大雨は、すさまじい勢いだったと話します。

(女性)
「(タイヤの15センチ程上を指さして)この辺までは水に浸かっていたかな」

家の近くの川には大雨の傷跡が残っていました。

(女性)
「(川べりの)草がなぎ倒されている。びっくりした。大雨の時は橋ぐらいまで水に浸かったりする時はあるけど、(道まで)出てきたのは初めて」


こちらの家族は5台ある車全てが水没して動かなくなりました。

雨は玄関のすぐそこまで来ていました。

(男性)
「床上に(水が)来ちゃうと怖いから。(隣の)娘の家に行った。バンパーから水が出ちゃっているね」

水に流されてきたゴミが、バンパーのあたりに残されていました。


取材した6日の夕方、にわか雨が降りました。

それでも、レッカー作業は続きます。

(男性)
「床上浸水になって、他の水は引いたけど。(家の)基礎の内側に溜まった水は、まだ水槽みたいに溜まっているので。家の中から吸い上げて外に出している」


(JAF奈良基地 伊藤優汰さん)
「奈良ナンバーなので、奈良から来てくれてありがとうって。言ってもらうと嬉しいですね」

(JAF関西本部 平井寛稔さん)
「大雨の被害を受けてから日数も経っているので、一日でも早く対応できたらと思います」


8日夜から9日にかけて再び大雨の恐れがある愛知県豊川市。

残された車の撤去作業が続きます。