「これから “ショネツジュンカクンレン”を行います!!」

7日午前、本格的な夏を前に、暑さに体を慣れさせる特別な訓練を新潟市の消防隊員が行いました。鍛えている消防隊員をもってしても「キツイ」というこの“過酷な特訓”を、記者も実際に体験してきました。


新潟市の江南消防署で行われた『暑熱順化訓練(しょねつじゅんかくんれん)』。猛暑や炎天下などの過酷な環境でも消防活動ができるように、体を暑さに慣れさせるための“特訓”です。

実際に防火衣と空気ボンベを着けた状態で記者も体験してみました。

「重たい!全部で重さ何kgくらいですか?」
「空気ボンベ一式合わせると20kgくらいになりますね」

さすがに20kgでは重すぎるので、防火衣だけ着て持久走に挑戦しました。
それでもおよそ半分の10kgの重さになるそうで、ひざの痛みで列を抜ける隊員の姿もありました。

10kgを身にまとったまま走り続けて10分後…、ようやくフィニッシュです。

【記者リポート】
「暑いです…。疲れました…。サウナスーツみたいです…」

訓練はまだまだ続きますが、記者はここでギブアップ。。。

隊員たちが「一番キツイ」と言うのは、5階建ての訓練棟で行う階段の上り下り。
過酷な訓練ですが、市民の命を守るためには“欠かせない”訓練だということです。


【江南消防署 市民安全課 曽我丈幸課長】
「市民の命を守る。消防は火を消して人を助ける仕事ですので、それを第一に頑張っていきたい」

暑熱順化訓練』は、9月まで定期的に続けられるということです。