愛知県の豊橋市民病院で、副作用を認識しないまま長期に渡り投薬を続け、女性患者が一時、寝たきりの状態になっていたことがわかりました。

豊橋市民病院によりますと当時、入院していた40代の女性患者に2022年8月から「メトロニダゾール」という放射線治療後の感染症を抑える薬を投与していました。

女性は、翌月に退院し自宅療養中も、この薬を服用していましたが、歩行障害などの症状がみられ、2022年10月に救急搬送されました。

女性は薬剤性脳症と診断され、病院は長期にわたり投薬すると歩行障害などの副作用が出る可能性があることを認識していなかったとして、女性側に謝罪しました。
女性は、一時寝たきりの状態になり、現在も歩行障害が残っているということです。

豊橋市民病院は再発防止に向け、メトロニダゾールを処方する時に、副作用への注意が電子カルテに表示されるよう対策したということです。