大雨によって線路に土砂が流れ込み、列車が脱線した事故で土佐くろしお鉄道は6日、列車を撤去しました。復旧にはまだ時間を要するとして運転の見合わせは9日まで延長されます。

(西田展昌 記者)
「時刻は午前7時、脱線事故があった黒潮町の現場です。すでに撤去され事故列車の姿はありません」

土佐くろしお鉄道では線状降水帯が発生した6月2日、線路に土砂が流れ込み、列車が脱線しました。

これまでに、国の運輸安全委員会の事故調査官が現地で調査。車両は6日の夕方から夜にかけて、別の列車に連結され、車両基地がある四万十市の中村駅までけん引されました。

土佐くろしお鉄道によりますと一部の車軸が折れている可能性があるということで車両の点検と修理が行われます。事故以来、窪川駅と中村駅の間では運転見合わせが続いています。

土佐くろしお鉄道は山からの水や土砂を防ぐなど安全確保の作業にまだ時間を要するとして、運転見合わせを9日まで延長すると発表しました。

これに伴い上下それぞれ12便のチャーターバスの運行も継続することにしています。