◆情報公開に対する町長の態度を国も問題視

批判の声が上がる背景の一つに、永原町長が違法状態を続けてきたことがあります。公表が義務付けられている公共工事の入札結果を公表せず、国から法律違反を改善するよう求められていました。

斉藤鉄夫国交大臣「法律に違反しているため、改善いただく必要があると考えております」

入札結果は2023年4月からようやく役場で閲覧できるようになりました。また、情報公開の対象を1年以上居住した町民に制限していることにも疑問の声が上がっていました。
こうした中、4月の田川市長選挙では、永原町長が支援していた義理の弟である現職が落選。大任町議会議員選挙では永原町政を批判し続けてきた次谷隆澄氏がトップ当選したほか、永原町長を批判する議員が新たに1人誕生しています。

◆5選ならなかった大任町長は…

6日の町村会長選挙の結果、当初不利ともみられていた水巻町の美浦町長が16票を獲得して当選。14票だった永原町長は落選しました。

Q.永原さん、結果をどう受け止めていますか?
永原譲二・大任町長「……」

6月10日付で福岡県町村会長に就任する美浦町長は――。



美浦喜明・水巻町長「会長任期を1期2年、4期までとする主張を多くの方が支持していただいたと感じています」

多選を批判し規約通りに次の世代に継承するという当たり前の判断が、過半数の町村長に受け入れられた結果となりました。