福岡県内31町村で組織される福岡県町村会で6日、異例の会長選挙が行われ、水巻町の美浦喜明町長が当選しました。規約では4期までとされている中、5期目を狙った大任町の永原町長は落選、多選に加え、公共工事の入札で違法状態を続けたことや、情報公開に後ろ向きな姿勢などに批判の声が高まっています。
◆5選目指し出馬した現職 多選批判で対抗馬

永原譲二会長「聞くところによりますと、30数年ぶりに投票による選挙が執り行われます。選挙後は一致団結し、町村振興に邁進していただけるようご協力をお願いいたします」
6日午後に行われた福岡県町村会の会長を決める選挙。異例の選挙戦には、これまで4期会長を務めた大任町の永原譲二町長と、水巻町の美浦喜明町長が出馬しました。規約では4期までとされている会長職。全国町村会で副会長を務める永原町長が、「理事会の同意を得た」として例外的に5期目を狙ったことに対し、美浦町長は多選を批判し「規約を基本に対応すべき」として出馬を決意しました。
◆大任町では永原町長に対する反発も表面化

「独裁町政を許すな」
その永原町長のおひざ元の大任町では4日、永原町長の解職=リコールを目指すデモが行われました。
参加した大任町民「ちゃんと法律を守って、今の町長が発表しないとかそういう面を正しくして欲しいと思います」
福岡県の町や村の代表として永原町長はふさわしいのか、参加者からは疑問の声が上がっていました。
次谷隆澄町議「うちの町の町長が福岡県の町村会の会長に居座るということは、絶対あってはならないと思っています」