6月2日の大雨で1人が死亡、2人がけがをした愛知県豊橋市。

3日後の5日、住宅の前には水に浸かってしまった家財道具が山積みになっていました。


5日、愛知県が発表した情報では、住宅の浸水被害は県内で273棟にのぼっています。

今回の大雨では、県内で2つの河川の堤防が壊れ、17の川で水があふれました。

愛知県豊川市でも広い範囲で浸水し、交差点には水没した車が残されました。


大雨の被害は三重県でも…。

伊勢神宮の内宮に近い「おかげ横丁」でも、店の窓ガラスが割れて散乱。

週末は片付けに追われていました。



岐阜県瑞浪市では、土岐川が氾濫。道路が約35メートルにわたって崩落しました。



東海地方を襲った線状降水帯。

豊橋市では平年の6月、1か月に降る量の2倍以上の雨が降りました。

その豊橋市では、金曜日、臨時休校を決めた小中学校は一つもありませんでした。


(小学3年生の児童の母親)
「安全に配慮して、お子さんは来てくださいということで(学校に)行った。足元も悪かったですし、視界も悪く風も強いので、傘をさして行かなきゃいけないので、大丈夫かなと思った」


2日、豊橋市内では梅田川沿いの約1万2000人を対象に避難指示が出され、大雨洪水警報も朝の時点で出されていました。


しかし、豊橋市立の小中学校で臨時休校はゼロ。


(小学1年の児童)
「雨が降って傘が飛ばされた」


(小学1年の児童の母親)
「飛ばされて転んだので、1回家に戻ってズボンをかばんに入れて、着いたら履き替えなさいと。結果すごくひどかったから休みでも良かったのかな」

(豊橋市教育委員会 鈴木秀典学校教育課長)
「避難情報が各校区や各町に対し、それぞれ出るということもあり、台風と違って一律に市内全域でということが難しい…」


暴風警報や特別警報だと、一斉休校の指示が出ますが、今回は大雨・洪水警報だったため各学校の「校長判断」に委ねたと言います。

(豊橋市教育委員会 鈴木秀典学校教育課長)
「今後は警戒レベル3・4である時の適切な対応について、マニュアルや指針を決めて、各学校で適切な判断ができるようにしたい」