帰還困難区域にある住宅などの解体で出た廃棄物について、福島県大熊町にある最終処分場への搬入が始まりました。
水津邦治アナウンサー「第一原発のすぐ近くにあるクリーンセンターふたばに、廃棄物を載せたトラックが入ってきました」
福島第一原発の事故で帰還困難区域となった地域では、一部を復興拠点とするために除染を進め、これまで住宅などおよそ4000棟が解体されました。解体で出た廃棄物はこれまで自治体に保管されていましたが、原発事故前、一般ごみなどの最終処分場になっていた大熊町の「クリーンセンターふたば」の整備が整い、6月1日から廃棄物の搬入が始まりました。ここで放射性物質の濃度が1キロあたり10万ベクレル以下の廃棄物を容器に入れたりセメントで固めたりして埋め立て処分します。
処分場の広さはおよそ15ヘクタール、東京ドーム3つ分で、今年度はおよそ2万立方メートル、今後10年かけて18万立方メートルの廃棄物が運び込まれる予定です。
環境省 小野寺秀明調整官「今回地元のご理解ご協力があってこの施設を完成させることができました。安全かつ安定的に稼働させることによって復興をまた進めていきたいと考えている」
処分は大熊町の廃棄物から始まり、その他の町村のものも、順次、搬入される予定です。












