障がいがある人もない人も一緒に音楽を楽しむイベント「とっておきの音楽祭」が4日、仙台市で開かれました。今年は、仙台国際ハーフマラソンとも連携し定禅寺通を駆け抜けるランナーを音楽で応援しました。

「とっておきの音楽祭」には全国から230団体、およそ1700人が参加。市内中心部には22ヶ所のステージが設けられ、障がいのある人とない人が一緒になって演奏を披露しました。

訪れ人:
「踊ったり歌ったり、いい顔をして笑顔がどんどん出てきて、力をもらいました」

福島県南相馬市から参加した「さぽーとセンターぴあ・えんどう豆・ビーンズ・ぴーなっつ」です。障害者施設の利用者と職員など30人で構成されていて、新型コロナの影響もあったため、現地での参加は4年ぶりです。

ステージでは、アニメ映画の主題歌のリズムに乗って歌声やダンス、手話を披露しました。

出演した人:
「外でやるのが楽しかったです。みなさんと楽しめて良かったです」

施設の職員:
「利用者の方たちの楽しみにしていた音楽祭で、音楽の練習を始めてから活気が出てきた。音楽に力があるなと感じていた」

とっておきの音楽祭はことしで22回目で、4年ぶりに制限なく通常開催されました。

とっておきの音楽祭実行委員会実行委員長 田村真衣さん:
「(出演者が)仙台のまちの中で音楽を楽しむ機会を持てるようになったことで、私たちもその機会を広げて、一人でも多くの方に音楽と、仙台のまちを楽しんでもらいたい」

また、きのう開催の仙台国際ハーフマラソンと連携し定禅寺通には応援ステージが設けられ、出演者らはランナーたちに音楽でエールを送りました。ランナーたちも精一杯の音楽に笑顔で手を振りこたえていました。

「とっておきの音楽祭」は2001年に仙台で始まり、今では全国25カ所以上で開催されているということです。