アジア安全保障会議が開かれているシンガポールで、日米韓3か国の防衛相会談が行われ、北朝鮮のミサイル情報をリアルタイムで共有するシステムについて、年内に運用を開始することで一致しました。

北朝鮮の脅威が高まる中、防衛相会談を行った日米韓3か国は、共同声明でより緊密な連携を確認しました。

会談の最大のテーマとなったのは、北朝鮮のミサイル情報のリアルタイム共有システムです。

浜田防衛大臣
「今後、数か月中の初期的運用の開始のための更なる進展を得ることで一致いたしました」

年内にも本格的な運用開始を目指す方針です。

アジア安全保障会議では米中対立も大きな焦点で、アメリカのオースティン国防長官は演説で「台湾海峡で紛争がおきれば壊滅的なものになる」と中国をけん制しましたが、中国の国防関係者は反発しています。

中国の国防関係者
「台湾情勢が不安定であれば(アメリカは)もっと武器を売り、利益につながる。アメリカが主張する安定はアメリカの覇権を擁護するものだ」

あすは中国の李国防相が演説し、現地メディアによると、中国が国際秩序の主導者になる、とのメッセージを打ち出すものとみられます。