1989年、中国で民主化を求める学生らを軍が弾圧し、多くの命が失われた「天安門事件」から4日で34年を迎えます。当時の学生リーダーが中国の今と未来を語りました。
「天安門事件」元学生リーダー ウアルカイシさん
「(中国は)閉鎖的で、反対勢力や反対意見を抑圧する方向に向かっています」
“今の中国は、抑圧に向け進んでいる”と憂う男性・ウアルカイシさん(55)です。
1989年、北京の天安門広場は自由と民主主義を求める学生で埋め尽くされていました。
「流れた血の責任をとれ!」
学生リーダーの一人として民主化運動を率いていたのがウアルカイシさんです。
盛り上がりを見せた民主化運動は中国共産党の指令を受けた軍によってつぶされ、多くの犠牲者が出ました。これが「天安門事件」です。
あれから34年、史上初めて習近平国家主席が3選された今の中国を、彼はどう見るのか。
「天安門事件」元学生リーダー ウアルカイシさん
「中国共産党は決めたのです。中国を北朝鮮のように人民を抑圧する、閉鎖的でより権威主義的な方向にもっていくことを」
「共産党退陣しろ!習近平退陣しろ!」
去年、ゼロコロナ政策への抗議から習近平指導部批判にまで発展した「白紙運動」。ウアルカイシさんは今の中国への危機感を示しながらも、“若者の抵抗はこれからも形を変えて続く”と信じています。
「天安門事件」元学生リーダー ウアルカイシさん
「今の若者たちは(天安門事件の時のように)知識人としての責任を感じて街頭に出ることはないでしょうが、個人の自由を追求することについては、私たち以上に強い思いがあると思います。新しい運動を起こすと信じています」
天安門事件後、祖国を去ることを余儀なくされ、今は中国の圧力に直面する台湾で暮らすウアルカイシさん。この地で民主化が進んだことは“希望”だと受け止めます。
「天安門事件」元学生リーダー ウアルカイシさん
「台湾もかつては権威主義的な政府でした。しかし、民主化が実現できたということは、台湾の人も中国人も、自由と民主主義を志し追求することに強い決意を持っていることを証明しています」
ただ、多くの若者の血が流れた事件から時が経ち、記憶は薄れつつあるのも現実。台湾の若者も。
台湾の大学生
「聞いたことはありますが、内容についてはよく知らないです」
それでも、中国は民主化するのでしょうか。
「天安門事件」元学生リーダー ウアルカイシさん
「国民の自由を奪い続けることはできないと、私は考えています。中国はいつの日か、開かれた自由な世界の一員となるのです」
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