貴重な文化資料をデジタル管理し、Web上で公開する県内初の取り組みが大分市で始まり、歴史や文化が身近に感じられそうです。
大分市が公開を始めたデジタルアーカイブ「~おおいたの記憶~」。大分市美術館や歴史資料館などの収蔵品およそ1500件が掲載されています。
(大分市教育委員会 文化財課・串間聖剛さん)「これまで資料館に行かなければ触れることができなかった所をご自宅にいながら、いつでもどこでもまず見てもらえる」
フリーワードのほか、地域や時代別にも検索が可能で、目的に合わせて活用できるよう工夫されています。市指定有形文化財の「御城下絵図」江戸時代の「浜の市」の様子を描いたものです。実物は30メートルあり、これまで全体の展示は困難でした。
(串間聖剛さん)「30メートルを一気に展示は物理的にこれまで出来なかったが、表情とかそういうところまで見られるような高精度画像でこういうコンテンツを作った。当時の風俗をつぶさに観察することができる」
また、古い写真と同じ場所で現在の様子を撮影した「大分市の今昔」からは様々な発見がえられます。
(串間聖剛さん)「これは大正時代だが、赤レンガだけは変わっていない」「これは昭和55年で最近の様です」
(井口キャスター)「県庁の高さがまったく違いますね」
(大分市教育委員会 文化財課・串間聖剛さん)「何もこういうものを見なければ風景が変わっていることすら気づかないというのを知ってもらいたい。日々歴史は積み重なっている」
県内初の取り組みというデジタルアーカイブ。市は教育現場やデータを利用した商品開発など幅広い分野での活用を期待しています。