福島県内を代表する観光スポット、田村市の鍾乳洞「あぶくま洞」。6月1日にオープンから50年の節目を迎え、新たな観光客の呼び込みを狙っています。ターゲットは「外国人観光客」です。
田村市滝根町にある「あぶくま洞」。数十万年ともいわれる歳月をかけてできあがった鍾乳洞は、総延長で4キロを超えます。
植野天斗記者「鍾乳洞の気温は年間通して15℃前後です。今の時期は外と比べてひんやりと感じます」
1日も県内外から観光客が訪れ、自然が創り出した神秘的な空間を肌で感じていました。
茨城から来た人「時間の長さを感じる。雨水が侵食して、こんなのがよくできるのかと感じた」
あぶくま洞のオープンは1973年の6月1日。半世紀の節目を迎えた1日のセレモニーで、田村市の白石市長は…。
田村市・白石高司市長「次の50年、100年に向けて(多くの人に)来てもらい、感動してもらうのを作り上げていくことがこれからの課題かなと考えている。」
震災前は年間およそ30万人が訪れていましたが、現在は19万人ほどに留まっています。こうしたなか、市がターゲットに考えているのは、訪れる人の中でも年々増えている「外国人観光客」です。新型コロナによる水際対策も終了し、インバウンドの取り込みを狙います。
田村市・白石高司市長「海外の人にとっては非常に興味のある鍾乳洞だと聞いている。鍾乳洞の情報を世界に向けて発信することがインバウンドの誘客につながる」
あぶくま洞のうち現在公開されているのは総延長4キロのうち400メートルほどで、未公開の部分を新たに公開できないか調査を続けています。
田村市では、タイをはじめとした「東南アジア」をターゲットと考えています。実は田村市では、市内に住む外国人が増えていて、地元の外国人とも連携しながら受け入れ体制を整備したい考えです。また、未公開の部分が公開となれば、新たな魅力となりそうです。
あぶくま洞では次の50年に向けた取り組みが始まっています。














