■日本陸上競技選手権大会 2日目(大阪市・ヤンマースタジアム長居)
8月19日に開幕する世界陸上ブダペストの代表選考会の日本選手権、2日目。女子1500m決勝で田中希実(23、New Balance)が4分08秒29をマークし優勝、4連覇となった。世界陸上の参加標準記録の4分03秒50は切れなかったため、今大会、この種目での代表内定はならなかった。
田中は最初の1周を、2番手で様子を伺った。2周目に入るとトップの元チームメイト・薮下明音(31、豊田自動織機)をじりじりと抜き去り先頭に立った。残り2周でペースを上げ、2位集団を突き放すと、最後の1周ではさらに加速。残り100mの直線もスピードを落とすことなく1位でゴール。タイムは4分08秒29だった。
田中と元チームメイトの後藤夢(23、ユニクロ)は、4分17秒66で昨年に引き続き2位となった。
レース直後のインタビューでは「今日はラスト400mを60秒切りたいっていう気持ちもあったんですけど、世界に通用するロングスパートも披露したかったので、ラスト800mを2分5秒くらいを目指して走りました。」と田中。2日後の5000mについては「今日の結果をしっかり自信にして、5000mのスタミナもあるっていう部分を見せたいと思います」と意気込んだ。