長崎県佐世保市で小学6年の女子児童が同級生に殺害されてから、6月1日で19年です。

事件が起きた小学校では「いのちを見つめる集会」が開かれました。

事件が起きた小学校には、献花台が設けられ、亡くなった女子児童が好きだった”ひまわり”の花を供える人の姿が見られました。

この事件は2004年6月1日、当時6年生だった女子児童が、校内で同じクラスの女子児童にカッターナイフで切り付けられ、死亡したものです。

「いのちを見つめる集会」には4年ぶりに全校児童が揃い、亡くなった児童に黙とうが捧げられました。

集会で、黒田 優一校長は「命の大切さ」について時間をかけて説明したものの、事件については触れませんでした。

黒田 優一校長:
「現時点で子どもたちに、”事件の概要”を知らせる必要はないと考えます。事件が起きた当時に学校に在籍していた子どもたちと、そうではない今の子どもたちについては、やはり対応が違って然るべきだと思います」

一方、この事件を巡っては家庭裁判所に保管されていた裁判記録が廃棄されていたことが去年発覚しており、発生から19年が経ち記憶の風化が懸念されています。