記者の目の前、田んぼの中を泳ぐ巨大ナマズ。

撮影されたのは30日午後、鳥取市の住宅街そばの田んぼで、ナマズは植えられたばかりの稲の間を泳いでいます。
この他にも、うろこを光らせながら浅瀬で横たわってもがくように泳ぐフナも、田んぼのあちらこちらで確認できます。
通りかかった市民
「横に泳いどったけんね。何だろうと思ってみたらフナ。どこの田んぼも全部バチャバチャ。もう魚が横向きでダーダーダーダーと。これを見たのは初めてです」

そして、ほど近い田んぼの用水路では、流れに懸命に逆らって泳ぐたくさんのフナがいて、中には力尽きて流されていく様子も見られました。
この魚たちは、群れて何をしているのでしょうか。
専門家に聞きました。
鳥取県水産試験場 底魚資源室 太田武行 室長
「こういったものは産卵行動だと思います。浅い所のほうが水温が高くなりますので、卵の発生が良くなることと、魚種によっては藻に卵を産み付ける、粘着質のある卵をこすりつけるようにして卵を産むんですが、そういったものが生えやすい環境に魚たちがやって来ます」