世界を旅しながら農業について学んでいる外国人12人が、宮崎県高千穂町の干ししいたけを視察しました。

31日は、地元の小学生との交流も行われました。

高千穂町を訪れたのは、国際的な農業奨学金制度「ナフィールド」の奨学生12人です。

農業奨学金制度「ナフィールド」は、70年以上の歴史があり、世界中を旅しながら農業の生産現場などを視察し、先進的な技術や文化を学びます。

一行は、31日、町内にある干ししいたけ専門問屋「杉本商店」で選別作業などが行われる工場を見学。
「1日にどれくらいの量を受け入れるのか」や「価格はどうやって決めるのか」などと質問していました。

(ナフィールドの奨学生)
「人の手で非常にやっているところがあって、そこは杉本さんの人に対する愛を非常に感じた。ニュージーランドでは機械化が進んでいるので、そういった意味で人の手を介して作るという所に非常に愛を感じた」

また、31日は、高千穂小学校の6年生11人が、視察に訪れたメンバーを取材。
携帯電話の翻訳機能を使って、質問しました。

(児童)
「この研修をどう役立てたいですか」
(ナフィールドの奨学生)
「品質管理の方法に興味を持った」

(児童)「緊張したけど相手に受け入れてもらえた感じがして、こっちも笑顔になれたし楽しかったです」

(ナフィールドジャパン 奈良迫洋介理事)
「こちらで感じた課題意識みたいなものを自分たちの国に帰って生かすことができたら、それはもうナフィールドのプログラムとしても成功と言える」

視察は、6月3日までで、今後、南九州の企業などを訪問する予定になっています。