とどまることを知らない物価高騰の波。6月も原材料費や物流費の高騰などで、生活に欠かせない商品やサービスの値上げが予定されています。

(コープ下郡店・戸高優也副店長)「こちらはカップ麺のコーナーになっています。ほとんどの商品が6月から値上げの予定となっています」

大分市のスーパー「コープ下郡」。プライスカードの横にはあす6月からの値上げを知らせるカードが貼られています。代表的な商品がカップ麺と袋麺。ほとんどのメーカーで10%近い値上げが予定されています。

例えば日清食品の「カップヌードル」(78グラム)は181円から203円にー。袋麺ではサンヨー食品の「サッポロ一番」(5袋入り)が483円から537円に値上がりします。

また、ハウス食品もカレーのルウやレトルト食品などを対象に、6%から15%の値上げを決めています。子どもに人気の菓子類も例外ではありません。カルビーはポテトチップスを中心に10円前後引き上げるほか、明治のベストセラー「きのこの山」「たけのこの里」はおよそ30年ぶりの値上げに踏み切りました。

毎月のように押し寄せる値上げの波に消費者はー。

(買い物客インタ)「年金生活者には大変」「特売日を狙うとか割り引き商品を買うとかして工夫している。もう値上げは勘弁して欲しい」

(コープ下郡店・戸高優也副店長)「企業努力ではできないところも出てきているので、値上げするしかない。曜日によっては特売しているし、期間限定の特売情報もあるので活用して欲しい」

さらに頭の痛い話も…。

(安部記者)「価格高騰が続くこちらのガソリンも6月からじわじわと家計に打撃を与えそうです」

国は負担軽減策としてガソリン価格の一部を補助していましたが、6月から段階的に縮小すると発表。今の水準が続けば、店頭価格は2週間ごとに1円ずつ高くなる見通しです。

帝国データバンクの調査によると6月の値上げは3600品目にものぼり、消費者にとってはまだまだ苦しい日が続きそうです。