障害がある人らに不妊手術を強制した旧優生保護法を巡り、宮城県内の女性2人が国に賠償を求めた裁判の控訴審判決が6月1日、言い渡されます。仙台市内では、全国から寄せられた被害者を励ますメッセージが展示されました。

縦1.4メートル、横4メートルの大きな旗。「障害のある無しではなく人として生きる権利の保証を」、「共に生きていく社会へ」など、全国の50人以上から寄せられたメッセージが記されています。

6月1日、仙台高裁で言い渡される旧優生保護法を巡る裁判の判決を前に、多くの人に実態を知ってほしいと支援団体が仙台市青葉区の商業ビルで31日まで1週間展示しました。

優生手術被害者とともに歩むみやぎの会 及川智共同代表:
「メッセージを寄せてくれたひとりひとりの気持ちが、6月1日の判決に結びつくものだと思っている」

障害者らが不妊や中絶の手術を強制された旧優生保護法を巡る裁判は、2018年に宮城県で初めて提訴され、その後全国に広がっています。この旗は、入廷行動や集会などでも使われる予定です。