福岡・柳川市が川下りの名物「橋越え」に中止を要請、困惑が広がっています。この「橋越え」とはどのようなものなのでしょうか?

船頭の名物パフォーマンス “橋越え”に注意喚起

良原安美キャスター:
「橋越え」は舟が橋の下を通過する際に▼船頭が手前で橋に飛び移る ▼橋の反対側まで歩いて移動 ▼舟が橋を通り抜けたら再び舟に飛び下りるというパフォーマンスです。視聴者からの動画を見ると舟には少なくとも30秒間は船頭が不在の状態となっています。

動画はSNSなどに投稿され話題になっています。
SNS「ジャンプ力すごい」
SNS「パフォーマンス楽しい」
外国人「ニンジャみたい」

そんな中、福岡・柳川市は「安全運航の徹底」を要請しました。
4月中旬 に口頭で注意喚起。5月25日には、文書で“橋越え自粛”を運航業者に要請したということです。

「保津川転覆事故」きっかけに寄せられた声とは

“橋越え”に注意喚起のきっかけは?
・2023年3月 京都・亀岡市の保津川で川下り船が転覆→船頭2人が死亡

この事故をきっかけに柳川市に寄せられた声
乗客を残して こうした行為をするのは危険ではないか」

視聴者提供の乗客目線の動画を確認すると舟が橋の下を通過する際に▼船頭が舟を漕ぐための竹の棒を乗客に渡す ▼橋の上に飛び移る ▼舟が橋を通過すると船頭は舟に飛び下りる。
この動画では船頭が舟を離れた時間はわずか9秒ほどでした。

動画をSNSに投稿した方は「かっこよすぎた」とコメントし、特に危険を感じるということはなかったようです。

ホラン千秋キャスター:
スリリングな観光名所はたくさんあります。事故や危険なことは今までなかったから、きっとこれからも大丈夫という思いがあるかもしれませんが、しかし万が一、何かあった時に自治体として何も対策を打っていなかった、危険視していなかったと言われても困りますよね。それで“安全運航の徹底”を要請をしたと思いますが、安全管理と観光の面白さをどう維持していくか難しいですね。

厚切りジェイソンさん(IT企業役員/お笑いタレント):
アメリカ的な考え方ですが、乗客も運転する人も了承の上で乗っているので、船頭が舟から離れる時間もありますけど、それでも乗りますか?と同意した上で乗っているから、それはそのままでいいでしょうというのが僕の本音です。中止要請をするのはもったいないですし、やりだしたら結局何もできなくなりますよね。

ホランキャスター:
何もできなくなってしまうと言いつつも、対策を何もしていないのも問題ですよね。

厚切りジェイソンさん:
対策は「同意」をしたかどうかだけだと思います。