◆九州北部豪雨で砂に埋まった水車

でもここもやっぱり、豪雨で被災していたんです。
馬場:150メートルくらい先に堰を作って、貯水している。
神戸:大雨の時、あふれたりしないんですか?
馬場:全部浸かりまして、1メートルの浸水だった。
神戸:そうですか! 復旧は大変だったのでは?
馬場:(豪雨は)7月だったですもんね。復旧は9月までかかりました。
神戸:水車は無事だったんですか?
馬場:水車は頑丈に造っていますから。4分の1は砂に埋まったんですけど、どうもなっていなかった。傷は少しついてましたけど。砂をずっと手で除去して。水車がどうもなっていなかったから、安心しました。
神戸:よかったですね!
本当に壊れなくてよかったです。水車はもう100年も続いているそうです。粉を作るだけじゃなくて、馬場さんが線香まで作るようにしたのが13年前。ご夫婦が2人でやっています。私が「まだまだ頑張らなきゃいけないですね、あと10年ぐらいは」と言ったら、「10年経ったら85歳ですよ! でもできる限り頑張るよ」とおっしゃっていました。
◆耳慣れない植物「ベチバー」の魅力

ドライブには、居酒屋の常連客・カナちゃんとユイちゃんも一緒だったんですが、カナちゃんが「お友達に会いにどうしても行きたい」という場所を訪れました。そこでは女性の仲良しグループが、八女市星野村の広瀬地区で古民家を改造したテイクアウトの食事の店「野の風」を6月初旬に開店しようと準備を進めていました。
そこで、耳にしたことのない植物の名が出てきました。「ベチバー」と言います。
インド産のイネ科の植物で、育つと人の背丈ぐらいになるそうです。切ったものを見たら、ワラみたいな感じでした。根っこにスモーキーな香りがあり、ハーブのように使っていく。インドなどで消臭剤としても広く使われているらしいです。

中心で頑張っていらっしゃる渡邉妙子さん(74)のお話を聞きました。
渡邉:飲んでおられる方は、夜中も目が覚めて、眠れない人。
神戸:お茶みたいにして飲むんですか?
渡邉:ドライハーブになっています。急須にでもヤカンにでもポンと入れて。インドの人は熱中症になるので、カメに入れて飲んでいるんです。
神戸:いつから星野村で?
渡邉:災害があって、山の杉が立ったままザーッと流れてきて、ここら辺で農作物できないようになって……どうしようかとなった時に。インド産なので、越冬できるかテストをして、春になって新芽が出たので、植えさせてもらって。
渡邉さんの家では、車に関係した物品の製造販売をしているそうで、中古車のにおいを取るために何がいいか探して、消臭の目的でベチバーを使っていたそうです。ベチバーのお茶を飲ませていただきました。無色透明なのに、飲んだらすごくさわやかないい香りがして、「こんな味がするのか」とびっくりしました。














