熊本市役所の本庁舎建て替え問題を議論してきた有識者会議は、庁舎の耐震補強ではなく、建て替えを求める内容を市長に答申しました。

有識者会議会長 平田直 東京大名誉教授「建て替えるべきとの結論に至りました」

有識者会議がまとめた答申では、庁舎について現在の建築基準法などが定める耐震性能がないとして、大規模改修は「実現性が低い」と判断しました。

その上で、災害時への対応や市民サービスの向上などが必要で、財政の健全性も保たれるとして、建て替えを求める意見を打ち出しました。

ただ、建て替える具体的な場所は示していません。

答申を受けて、大西一史(おおにし かずふみ)市長は、市としての考え方をまとめ、近く市議会に議論の再開を求めます。

一方、市議会では、建て替えや耐震補強などで意見が分かれており、議論の行方が注目されます。