ホワイトボードが約7秒で簡易シェルターにも

現在、全米の30の州が“教師の銃携帯”を認めていますが、教師の75%が銃の携帯に反対しているとの調査結果もあります。

こうしたなか、アラバマ州の小学校には全米で初めて、ある装置が設置されました。

普段はホワイトボードとして使われている壁の取っ手を引っ張ると、約7秒で避難用の簡易シェルターが形作られました

中に子どもたちを避難させ、鍵を掛ければ、外側からの侵入をシャットアウトできます。

カルマン市教育委員会 エイミー・カーターさん
「武装した警備員を1人配置しているが、校内のどこにでもいるわけではありません。これがあれば、子ども達は机の下などで助けを待たなくても安全に避難できる」

開発したのは軍事用の防弾シェルターを製造する地元企業で、厚さ約5cmの壁材には秘密があります。

3mの距離からライフルを使って銃弾を撃ち込むと、特殊素材が60層以上に高圧プレスされており、まったく貫通していません。

開発したトーマスさんは…

開発した企業の代表 ケヴィン・トーマスさん
「教師を銃携帯という苦しい立場に追い込むのは不公平。私は政策立案者でも議員でもないが、この国に住む人間として、この国で起きていることを考えることは出来る。私たちが立ち上がる番が来た」

銃規制に進展がない中、2023年3月、アメリカ・テネシー州では学校で児童ら6人が射殺される事件も起きています。

政治による変化を待てない大人たちが自分たちでできる対策を取ろうと動き始めています。