これから本格的な台風シーズンを迎えますが、こうした中、宮崎県は、「高潮」について、浸水する範囲や深さなどの想定を見直しました。その結果、浸水が想定される面積は、従来の1.8倍に広がりました。

高潮は、台風や発達した低気圧が通過する際に、潮位が大きく上昇する現象で、県内では2011年の台風6号で、日南市南郷町の栄松港が被害にあいました。

その発生原因はおもに2つ。

1つは、台風や低気圧により、空気が海面を吸い上げる海面上昇。

そして、もう1つは、沖から岸への強風による海面のさらなる上昇です。

こうしたなか、宮崎県は、おととし、沿岸地域を対象に「高潮浸水想定区域」を公表。

そして、今回、台風の移動速度が遅い場合や、堤防決壊か所を増やすなどの想定を追加し、改めて被害を予測しました。

(県河川課・前田秀高課長補佐)「台風の速度が遅くなると、それだけ被害の時間が長いと雨の降る時間もあると風も非常に強いと被害がさらに拡大していくということが懸念されております」

その結果、最悪のケースで、浸水が想定される面積は、従来の1.8倍に広がりました。

(垣内沙耶記者)「宮崎駅前通りの西側にあたるこちらのエリアでは新たに1メートルから3メートル未満の浸水想定となりました」

新たな想定では、宮崎市の中心部でも広範囲の浸水を想定。

浸水の深さは、最大で宮崎市役所が1.8メートル、延岡市役所は0.5メートルと予測されています。

(県河川課・前田秀高 課長補佐)「県民の皆様は、高潮による被害のリスクを十分に把握していただきまして、円滑で迅速な避難行動に活用していただきたいと考えております」

「高潮浸水想定区域」は県のホームページで公表されていて、沿岸の自治体では、これをもとにした高潮ハザードマップが作成されることになっています。