新彊ウイグル族の男性が香港で行方不明になっていると、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルが発表しました。

アムネスティ・インターナショナルや香港メディアによりますと、新疆ウイグル族の男性、アブドゥワイリ・アブドゥレヘマンさん(39)は今月10日、留学先の韓国から友人に会うため香港を訪れました。しかし、その後、「空港で警察の聴取をうけている」と友人にメールを送信したのを最後に、連絡が取れなくなったということです。

アムネスティ・インターナショナルは、アブドゥワイリさんに海外渡航の経験があることから、中国政府の監視リストに掲載されていた可能性があると指摘。過去にも同様のケースがあり、「犯罪を示す十分かつ具体的な証拠がない限り、直ちに釈放されなければならない」としています。

香港メディアによると、香港政府は「該当の人物は香港に入境しなかったか、入境を拒否された」として、アムネスティ・インターナショナルの発表は事実と異なると反論。香港の人権状況を誹謗するものだとして、謝罪を求めているということです。