シリーズ「SDGs」です。店内にある商品は「全品半額」。物価高の中、半額専門店が全国に店舗を拡大しています。なぜ、そんなに安いのか。その背景を探ると、便利な世の中の「もったいない」現状が浮かび上がって来ました。
「安いなーって思ってました」
「安いですね」
「安いと思いますよ」
客から続々と聞こえてくるのは、とにかく「安い」の声。
記者「キッチン用品に、アウトドア用品、そして、子供用のおもちゃまで、いろんな商品があるんですが、こうした商品、すべて店内半額だということなんです」
店内の商品すべてが半額。島根県出雲市にある半額専門店です。社長は地元出身の磯遊晋介さん。3年ほど前に兵庫県に1号店をオープンして以来、フランチャイズ展開で、現在は、全国に14店舗へと拡大。さらに4店舗の出店も決まっています。なぜそんなに安いのでしょうか。
半額倉庫 磯遊晋介社長
「ここがですね、私たちの呼び方としては、新古品という形にしていて」
新古品とは、一度出荷はされたものの購入者が使わなかった商品です。倉庫に半額の答えがあるということで、向かいました。
記者「すごい数の段ボールがありますね」
そこにあったのは、段ボール箱の山。その数、およそ1500箱です。箱の中身は。
半額倉庫 磯遊晋介社長
「こんな感じでパンパンにいろんな物が詰め込みで入ってるんですよ」
スマホケースやパネルヒーターなど、ジャンルの異なる商品がぎっしり。別の段ボールには、新品と同様の状態の髭剃りが大量に入っていました。これは一体。
半額倉庫 磯遊晋介社長
「インターネットで一度お客様の元に届いて、お客様からイメージが違うとかで返品になったりとか。お店で売れなくて、大量に発注したけど、半分以上残った物をうちが引き取ったり」
コロナ禍もあり、ネット通販が勢いを増す一方で、客から店に返品される商品も増えているのだそう。実は、返品された商品は、再販売するよりも廃棄した方が、コストが安いなどの理由で、廃棄処分されるケースも多いといいます。
確かに、店の商品をよく見ると、箱には、伝票をはがした跡や傷がついているものもあります。まだ使えるのに廃棄される商品。そこに誰かが欲しいモノが眠っているかもしれない。磯遊社長がビジネスを始めたきっかけは、まさにこの“もったいない”という気持ちでした。
半額倉庫 磯遊晋介社長
「日本だけでも4000万トンという廃棄の問題がある中で、その中で消費者に届けられる物をうちがピックアップして、もう一度流通に乗せたいという思いはずっとあるので、売れなくて困っている商品が存在することは、お店に来て頂ければ実感して頂けると思います」
半額専門店の拡大は、同時に普段の生活からは見えづらい返品商品の廃棄という問題も投げかけています。
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