新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に引き下げられ、厳しい感染予防対策を取ってきた高齢者施設の中には、制限が緩和され久しぶりに時間を気にせず面会を果たした家族もいます。現状を取材しました。


安曇野市のグループホーム「ひだまりの里とよしな」。

70代から90代までの9人が生活する小規模施設です。


これまで、長野県が示す新型コロナの感染警戒レベルに合わせて、面会を禁止したり屋外での短時間に制限したりしてきました。


山﨑美佐子(やまざき・みさこ)さん・96歳。

県外で暮らす家族とは会えない日々が続いています。

(職員の大岩唯さん「本人からご家族の名前が出てきたりするので、会えないのはさみしいのかなと。職員だけでは補えない部分はあるのかなと思う」

『入所者と家族のつながりをどう維持するのか』

施設では模索し続けてきました。


工夫の一つが「ビデオレター」です。

入所者の9人は全員、認知症と診断されています。


認知症の症状がある場合、オンライン面会でのやりとりが難しいこともあり、ビデオレターを通して入所者のありのままの様子を家族に伝えてきました。