国会で審議が進む “入管法改正案”には、難民申請中の外国人だけでなく、支援する側にも罰則が科される可能性がある新ルールが盛り込まれています。一部の国会議員から支援の在り方について疑問視する発言も出る中、外国人に寄り添う人たちの思いや苦悩を取材しました。

日本維新の会 梅村みずほ議員「支援者がウィシュマさんに淡い期待を抱かせた」

入管法改正案では、難民申請中の外国人を支援する人たちにも厳しい内容が盛り込まれている。

支援者をめぐっては、改正案に賛成している日本維新の会、梅村みずほ参議院議員の発言が問題になっている。

日本維新の会 梅村みずほ 参院議員
「よかれと思った支援者の一言が、皮肉にもウィシュマさんに“病気になれば仮釈放してもらえる”という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況へつながった恐れも否定できません」

と述べ、支援者に否定的な見解を示した。同僚である維新の議員からは拍手が沸き起こった。

だが、ウィシュマさん遺族の弁護団は「事実に基づかない発言」だなどとして質問状を送付。これに対し法務委員会で梅村議員がこう答えた。

日本維新の会 梅村みずほ 参院議員
(質問状の読み上げ)
『よかれと思った支援者の一言が原因でという淡い期待を抱かせたとの事実があるのかご教示ください』
「(質問状に対し)お答えします。事実はありません。しかし可能性は否定できません」

この答弁の様子を見たウィシュマさんの遺族は…。

ウィシュマさんの妹 ワヨミさん
「姉は必死に生きようとしていました。(梅村議員の)発言は遺憾に思います」