福島県二本松市の東和地区では、小学校の授業で震災後初めてとなる田植えが行われ、子どもたちが農業の大切さを学びました。

「きゃー!」

恐る恐る田んぼに入っていく子どもたち。ほとんどが「田植え初体験」です。田んぼの学校は、農作業を通して子どもたちに農業や環境に関する理解を深めてもらおうと開かれました。

田植えに挑戦したのは、二本松市立東和小学校の5年生26人です。子どもたちは泥に足をとられながら、一生懸命モチ米の苗を植えました。

子どもたちが田植えをしたのは、二本松市東和地区の布沢棚田で、学校の授業で子どもたちが田植えをするのは震災後初めてです。

専業農家・菅野正寿さん「本当にうれしいです。棚田に元気な声が響いて、こうして12年ぶりに子どもたちが田植えをしながらどろんこになるっていうのは。やっと環境が戻ってきたと思う」

子どもたちは、服が汚れるのも気にせず泥の感触を楽しんでいました。

子ども「楽しかった。転びそうになって泥だらけになっちゃいました」
子ども「苗をちゃんと植えられて楽しかった。」

26日に植えた苗は秋に収穫してもちをつき、収穫祭を開くということです。