リニア工事を巡り山梨県内で行われているボーリング調査で県境で地下水に影響があるなどとして静岡県が「合意するまで中止」を求めていた事に長崎知事は反発。26日、改めて「調査は必要」という考えを強調しました。

その上で今後、沿線自治体で作る期成同盟会で、この問題について意見を交わす場を提案するとしています。

山梨県 長崎幸太郎知事:
ボーリング調査は進めてもらわないと困ると認識している

この問題はリニアのトンネル工事に伴う静岡県境付近でのボーリング調査について静岡県の川勝知事がJR東海に対して「地下水の流出に懸念がある」などとして中止を要請したものです。

山梨県での調査に静岡県が「待った」をかけることから長崎知事は「科学的根拠を示してほしい」などと反発していて、24日の関東知事会では川勝知事が謝罪しています。

そして26日の知事会見で現時点で調査によって流出する水は微量で、トンネル掘削工事の安全に関する情報収集の点からもボーリング調査の実施は必要だという考えを強調しました。



山梨県 長崎幸太郎知事:
正当な範囲内において企業活動を山梨県として保護していかなければならいのは当然の事。(調査で)どれくらいの量の水が出るかが重要で、どこの水かという議論自体がふわふわしていて、わからない、現状でも理解できない話で、二義的な(根本的でない)関心事項である

その上で「静岡県の懸念を全体で共有すべき」として沿線自治体で作るリニア期成同盟会で意見を交わす場を設ける事を提案するとしています。














