朝のセリ市場に足を運ぶ當眞さん、その理由は?
午前4時。那覇市の競り市場に當眞さんの姿がありました。
當眞清乃さん「だいたい夜光貝、この辺にセリで出てたりするんですけど、今日は残念ながら、夜光貝の水揚げはないみたいです」

週に1度、夜光貝の水揚げ量や大きさなどを調べるためです。
當眞清乃さん「これがだいたい10年目くらいだと思います」
夜光貝は、成長するのに長い年月を必要とし、コストの問題から養殖は難しいとされています。乱獲の懸念もあるため、當間さんは水揚げ状況を確認しようと、その推移をメモに残しています。そして、生きた状態から仕入れて加工し、作品を手に取った人には沖縄の貴重な水産資源であることを伝えています。
當眞清乃さん「現状を伝える人も必要だと思っています。夜光貝の置かれている状況。歴史的な価値、そういうものも含めて、みんなで自然を守っていこうというよりは、1つ1つ大事に、どの素材もそうだが大事に使っていくということ。それを発信できるといいなと思っています」

限りある水産資源であることを、作品を通じて伝える取り組みは、SDGsの目標にもつながっています。

當眞清乃さん「しっかり夜光貝の歴史であったり水産資源のことをしっかりとお伝えしていくことで、手にとってくださった方々、知っていただいた方々に夜光貝も1つの生命であると、それをしっかりと大切にしていただきたいなという風に思いますね」
沖縄の限りある資源・夜光貝。現代に蘇った貝盃とともに、次の世代に残していこうと、當間さんはきょうも工房に向かいます。