東京電力福島第一原発の処理水海洋放出計画をめぐり、国と東京電力が25日、福島県いわき市で地元漁業者と意見を交わし、漁業者からは「新たな風評が出る」など影響を懸念する声が相次ぎました。

意見交換会には、いわき市漁協と小名浜底曳漁協の関係者、およそ80人が集まりました。福島県漁連 野崎哲会長「処理水海洋放出は国と東電の責任において行われるもので我々県漁連としては処理水の海洋放出には反対している立ち位置です」
国の担当者「風評対策・安全対策を徹底するということが大前提です」
福島第一原発で増え続けるトリチウムを含む処理水について国と東京電力は、今年夏ごろまでに海に放出する計画です。この意見交換会は今月18日には相馬双葉漁協でも開かれていて25日は、いわき市で国と東電は計画について安全性を確保することや風評対策などを説明しました。

その後の漁業者との意見交換は非公開で行われ一部の漁業者からは…
参加した漁業者「公表するべき なぜマスコミを排除しなければならないのか」
また漁業者からは「関係者の理解なしには放出しないという約束はどのように守られているのか」また「風評が出た場合の対策についてもっと具体的な話がほしい」などの意見が出たということです。
参加した漁業者「これから頑張ろうという人にまた新たな風評の問題を投げかける」
参加した漁業者「風評の話が一番多かったで 放出する前にやることがあるのではないかと」
県漁連では今後も漁業者の意見を受け止めていきたいとしています。