原発処理水の海洋放出とは、放射性物質を取り除く設備「ALPS」で取り除けないトリチウムを、国の基準の40分の1まで薄めて海底トンネルから流す計画です。

トンネルを掘る作業は4月に終わっていて、これからトンネルを掘ったシールドマシンの撤去や、放水設備の整備が行われます。そして、6月中に海底トンネルの完成を目指すとしています。

トンネルの完成後はまず、放出前にIAEA=国際原子力機関や原子力規制委員会による検査が行われます。政府は今年の夏ごろの放出を目指していて、開始するのは、この検査の後になります。

そして、気になる安全対策について、1リットルあたり1500ベクレル未満に薄めて流しますが、実際は、海に到達するまでにさらに薄めて流すことになっています。また、放水口周辺の海上14地点でモニタリングを行い、異常がないよう管理していくとしています。
