処理水の海洋放出をめぐって福島第一原発を訪れていた、韓国の専門家で作る視察団は、24日に視察を終えましたが、「追加の分析が必要だ」として放出計画の評価については触れませんでした。

23日から福島第一原発を訪れている、韓国の専門家で作る視察団は、24日も処理水を薄める設備や放射性物質を分析する設備などを確認し、2日間の現地視察を終えました。

韓国の視察団の代表は「現地視察が安全性を評価するために有意義だった」との認識を示した一方で、「追加の確認、分析作業が必要だ」として、放出計画の評価については触れませんでした。

韓国視察団 ユ・グクヒ団長「現場視察を通じて非常に多くの評価の進展を遂げるのではないかと考えている」

視察団は25日、視察の内容を踏まえて日本政府の関係者と協議を行い、26日に帰国する予定です。

また、韓国政府の高官は「福島第一原発の処理水で放出されるトリチウムの量は韓国の原発から出る量より少ない。IAEAの調査結果や視察団の分析を踏まえて科学的事実に基づいて判断していく」とコメントしています。