三重県亀山市に住む60代の男性が「IPアドレスが盗まれている」などとウソの電話で3000万円あまりを盗まれる事件があり、警察が捜査しています。

警察などによりますと、被害に遭ったのは亀山市に住む60代の男性で、ことし1月、NTTファイナンスを名乗る男から「IPアドレスが盗まれている。有料サイトの未払いの料金を支払って下さい」などとウソの電話がありました。

その後も、個人情報保護センターや内閣官房セキュリティーセンターの担当者を名乗る男から「電子マネーを購入して番号を教えてください」「他の人に損害を与えていて示談の手続きをする」などと相次いで電話があり、男性は4月17日までに12回にわたって電子マネーや宅配便などで3000万円余りを支払ってしまったということです。

中には1度に1190万円を宅配便で送ったこともあったということで、男性は金額が大きくなったことで不安になり、4月26日に警察に相談しました。

三重県内の特殊詐欺の被害額としては今年度最も大きいとみられ、警察は捜査を進めるとともに、不審な電話を受けた際は直ぐに相談してほしいとしています。