脱炭素社会に向けて注目される水素エネルギー。これまで処分するしかなかったアルミのくずで “水素エネルギー”を生み出し “温泉を沸かす” 世界で初めての装置が完成しました。
源泉を30℃から45℃に温める
加賀谷悠羽 記者:「ゴミから温泉を沸かす、そんな夢のような装置が世界で初めて誕生しました」
富山県高岡市福岡町のレジャースポット「モン・ラックタカオカ」でお披露目されたのは、捨てられるはずのアルミのゴミから水素を発生させ、そのエネルギーで湯を沸かす「温泉パッケージ」です。高岡市のベンチャー企業アルハイテックが開発しました。



アルハイテック 水木伸明代表:「いわゆる石油資源を使わないということでありまして。CO2削減、CO2を出さないわけですね。これがカーボンニュートラル、脱炭素に向かっての取り組みの1つ」

2013年創業のアルハイテック。アルミから水素を発生させ、燃料電池に供給することで発電を可能にする世界初の技術を開発しました。
その技術を応用した「温泉パッケージ」は金属加工などの際に出たアルミのくずと、特殊なアルカリ溶液を合わせることで水素を製造。その水素を熱源として湯を沸かす仕組みです。



1時間に最大8キロのアルミを使用して水素を発生させ、毎分100リットルの源泉を30℃から45℃に温めることに成功しました。大浴場にも対応できるといいます。




