九州・有明海の養殖ノリが今シーズン記録的な不作に見舞われ、ノリの価格が高騰しています。こうした中で名古屋のノリの販売店では24日、特売セールが始まりました。


国内最大の養殖ノリの産地、九州・有明海。今シーズンは雨が少なかったことや、赤潮の発生などが原因で記録的な不作に。
全国一の生産量を誇る佐賀県の販売枚数は、9億820万枚と昨シーズンの約半分にとどまっていて、全国的にも価格が高騰しています。

名古屋のノリの販売店を訪ねると…。
(荒木海苔店 加藤陽之介営業部長)
「ことしは生産枚数が大幅に減少している。必然的に値上げになっている」
この店では、ことし4月以降、2割~3割ほど値上げせざるを得ませんでした。
また、ノリの主要メーカーも6月から一斉に値上げに踏み切る予定で、全国的にノリの価格上昇は続きそうです。

そこで、この店では少しでも安く提供してノリを食べてもらおうと、24日から4日間、特売セールを行います。
(来店客)
「すごくいいです。お値打ちで。孫とかもノリが好きなので」
「物価が、他の食べ物も高くなっていて生活が苦しいですよね。安い時を狙って買いだめします」


この店で通常は約1400円で販売している商品が、24日は1100円など平均して2~3割ほど安く、規格外の商品の中には半額ほどに値下げしたものもあります。
(荒木海苔店 加藤陽之介営業部長)
「『ノリ離れ』が進んでいるのかなと感じているので、少しでも消費者の口にという思いでセールをして、皆さんにおいしく食べていただければ」