原発事故に対する東京電力から自治体への賠償について、福島県郡山市は、事故で発生した人件費分の約14億円が19日に支払われたと発表しました。

郡山市によりますと、市は東京電力に対し、原発事故により発生した放射線対策費や人件費など、約142億5000万円を請求していて、これまで約38億4000万円の賠償金が支払われています。

19日には新たに、原発事故に対応するための部署を設置したことによる職員の時間外労働の費用や、部署に新しく採用した職員の人件費として、約14億2000万円が、東京電力から支払われたということです。この部署は、除染や線量計の貸し出しなど、原発事故に対応するための業務を担っていました。

これで、郡山市が東京電力に対して請求している賠償額の残りは、89億円あまりとなりました。