原子力災害対策本部は5月23日、福島県の富岡町、大熊町、浪江町の「特定復興再生拠点区域(復興拠点)」内で栽培された野菜の摂取制限と出荷制限を解除しました。制限の解除は12年ぶりです。

摂取制限と出荷制限が解除されたのは、富岡町、大熊町、浪江町の復興拠点内で栽培されたホウレンソウやコマツナなどの非結球性葉菜類、キャベツやハクサイなどの結球性葉菜類、ブロッコリーやカリフラワーなどのアブラナ科の花蕾類の3品目です。また、カブの1品目の出荷制限が解除になりました。

県は去年8月から12月にこの区域で採取された野菜155検体の放射性物質検査を行ったところ、全ての検体で放射性セシウム濃度が国の基準値(1キロあたり100ベクレル)を下回ったため、国は5月23日付けで解除を決めました。

また、浪江町の復興拠点で栽培されたトウガラシについて、去年8月から9月に採取された検体全てが国の基準値を下回ったため、収穫自粛要請を取り下げました。