福島県内でも登山シーズンが始まっていますが、福島を代表する観光地・尾瀬国立公園では、23日、山開きを迎えました。標高1600メートルの湿原には、幻想的な景色が広がっています。

福島や群馬など、4つの県にまたがる尾瀬国立公園。雨が降りしきるなか、山開きを迎えました。

植野天斗記者「昨日から雨が降り続き、空気はひんやりとしているんですが、山開きに合わせて尾瀬には観光客が訪れています」

新潟から訪れた人「毎年来ている。(雨が降っているが)これはこれで風情があって良い」
千葉から訪れた人「多い時には年に4、5回来ている。若い頃に来た時にたくさん人がいるのにゴミひとつ落ちていなかった。幻想的な風景が好き」

標高およそ1600メートルに広がる大江湿原では、遅い春を告げるミズバショウが見ごろを迎えています。今年は例年よりも雪解けが早かったことに加え、霜が降りた影響で、苞(ほう)と呼ばれる白い葉が変色しているものもありますが、6月中旬までは楽しめます。

また、木道のそばには、黄色やピンクの花が可憐に咲き、訪れた人を出迎えます。

去年、尾瀬国立公園を訪れた人は、16万人あまりと徐々に回復傾向にありますが、それでもコロナ禍前に比べ10万人ほど少ないということです。

いよいよ本格的な登山シーズンに入る尾瀬。7月には、ニッコウキスゲが見ごろを迎えます。