福島県内で去年、性感染症の「梅毒」に感染した人は160人で、10年前のおよそ15倍に増えていることが分かりました。

「梅毒」は、性行為などを介して感染し、リンパ節の腫れや発疹といった症状が出るほか、妊婦では、胎児に影響が出る恐れがあるとされています。

県によりますと、去年県内で感染が確認されたのは、2000年の統計開始以降、過去最多の160人で、10年前と比べるとおよそ15倍に増えています。

また、今年は5月14日時点で、感染者が64人と、去年の同じ時期の1.2倍にのぼっていて、このうち半数にあたる33人は郡山市で確認されています。郡山市保健所は、「マッチングアプリなど、SNSで出会いの場が増えたことが、ひとつの要因として考えられる」としています。

県は、症状が出た際は早めに医療機関を受診し、検査や治療をするよう呼びかけています。