先週20日は「ウォーアイニー=愛してる」の日だった中国。多くのカップルが婚姻届を出しました。ただ、結婚する人の数は減少を続けているのが実情です。背景に何があるのでしょうか。
記者
「こちら北京市で婚姻届けを提出する場所なのですが、入口の前には朝早くから長い行列ができています」
「6時20分から待ってます」
「付き合って3年です」
「結婚式は来年3月予定です」
なぜ、この日を選んだのでしょうか。
「『愛している』と発音が似ているんですよ」
実は中国で5月20日は特別な日。520を中国語で発音してもらうと。
「ウーアルリン・520」
では「あなたを愛している」は?
「ウォーアイニー」
「ウーアルリン・ウォーアイニー」
どことなく似ていませんか? そのため、中国ではこの日に婚姻届を出すカップルが多いのです。
「(結婚)記念日として、やはり特別な意味を持った日がいいと思っています」
一方、中国では今、結婚する人たちが激減。2013年をピークに8年連続で減少し、2021年には半分にまで減りました。背景にあるのが…
「今は一般的に高いと思う。物価の上昇のせいで、マンションの価格も高くなっている」
「経済的負担」。中国では結婚する際、男性が結納金のほか、家や車も準備する慣習があります。中国メディアによると、日本円にしてトータルで2000万円もかかる場合があるといいます。
さらに、価値観の変化も。
「とても綺麗でしょ」
北京に住む27歳の李夭夭さん。一人旅が趣味だといいます。
李夭夭さん
「私は1人の時間がとても好きです。完全に自分の心のままに判断や選択ができるからです」
結婚、出産について考えを尋ねると。
李夭夭さん
「結婚することも子どもを持つことも、自分が心地よく過ごすためのものだと思います。(今の私には)それらは必ずしも必要ではありません」
今や中国の独身人口は2億4000万人。独身を対象にしたビジネスも盛況で、家電量販店では小型の家電が売れるようになったといいます。
店員
「独身の人が多く選ぶ傾向にあります。小さめなので一人分の米を炊いたり、スープを作ったりするのに使い勝手がいいのです。(Q.大型と比べ小型炊飯器は?)相対的にかなり売れてます」
ただ、結婚する人の減少は少子高齢化問題に直結するため、地方政府は対策に躍起です。江西省では、独身の人たちをターゲットにしたお見合い機能付きのアプリを開発。河北省では結納金の抑制策を打ち出しました。
しかし、中国メディアからは、“小手先の政策で簡単に解決できるものではない”との指摘も出ていて、今後の中国の大きな課題となりそうです。
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