広島で開催されたG7サミットで、岸田総理は衆議院の解散について「今は考えていない」と否定しました。ただ、サミットを追い風に早期解散に踏み切るのではないかとの憶測も広がっていて、各政党が総選挙に向けた準備を本格化させています。

◆県連大会でも“話題”になる「次の衆院選」

自民党麻生太郎副総裁「G7と言われる国々の中において今、最も政権が安定している国は日本です。引き続きこの岸田政権が続くという中であって、私どもその真ん中で支えていかねばならないと思っております」

4年ぶりに通常開催され、約800人が参加した20日の自民党福岡県連の大会。麻生副総裁が4勝1敗だった先月の衆参補欠選挙について「大差がついた選挙ではない」と引き締める中、話題にのぼったのは次の衆議院の選挙についてです。前回の衆院選で議席を失った福岡9区と10区について候補者選びを急ぐ方針が示されました。

原口剣生会長「公募をするなり、いろんな方法をとるなり、そういったことは早急にやっていかなくてはならないと考えております」

◆ますは“7月”想定?党首クラスが週末の福岡でマイク

解散総選挙をにらみ各政党の党首クラスも週末、福岡でマイクを握りました。福岡市の大会に21日参加した公明党の山口代表はこう話します。

山口那津男代表「総理は当面ね、解散はする考えはないということを表明されていらっしゃいますが。衆議院の選挙がいつあるかということはまったく別にして、党の基本的な基礎体力、これを培うことを実践していきたいと思っています」

対する野党第一党の立憲民主党は、福岡市を中心に候補者の擁立を進めていく方針を示しています。

立憲民主党福岡県連・城井崇代表「まずは7月を想定しての総選挙の準備を加速するということで皆様に改めて声掛けをしたい、協力をお願いしたいという風に思っています。一人でも多く候補者を立てていく」