■競泳・ヨーロッパグランプリ モナコ大会(21日・モナコ)

池江璃花子(22・横浜ゴム)らが出場した競泳のヨーロッパグランプリが21日に閉幕。平泳ぎの渡辺一平(26・TOYOTA)が大会MVPに選出された。
5月13日から21日にかけてカネ=アン=ルシヨン(フランス)、バルセロナ(スペイン)、モナコの3都市で行われた競泳のヨーロッパグランプリ。最終戦となったモナコ大会2日目、100m平泳ぎに出場した渡辺一平が3位に入った。渡辺は、200m平泳ぎで3大会すべてを制し、大会MVPに選出。「自分の中でも体のきつさだったり精神的きつさを感じたんですけど、その中でしっかり泳ぎを強化することが出来た」と今大会を振り返った。

2017、2019年世界選手権の銅メダリスト、さらに200m平泳ぎの元世界記録保持者でもある渡辺。近年は怪我などにより日本代表入りを逃していたが、4月の日本選手権で4年ぶりの代表復帰を果たした。7月に福岡で行われる世界選手権に向けては「誰よりも200m平泳ぎの世界一になれる素質を持っていると自負しているので、誰よりも水泳を楽しむことが出来れば、世界一になれると思う」とコメント。日本のお家芸・平泳ぎで再び世界の頂点を目指す。

また、4年9か月ぶりの海外レースに挑んだ池江璃花子は、2レースで表彰台に上がった。久しぶりに異国の地を踏み、海外選手たちと戦う中で刺激を受けたという池江。「これまでも世界の舞台で戦いたいって思っていたが、こんなにも強い思いを持っているのは久しぶりだなと感じている。練習はきついし、やりたくない時もあるけど、勝つためにはしっかりけじめをつけて頑張れたら」と今後に向けて意気込んだ。

【渡辺一平 結果】
■カネ大会
50m平泳ぎ 3位 / 100m平泳ぎ 2位 / 200m平泳ぎ 優勝
■バルセロナ大会
50m平泳ぎ 5位 / 100m平泳ぎ 7位 / 200m平泳ぎ 優勝
■モナコ大会
50m平泳ぎ 4位 / 100m平泳ぎ 3位 / 200m平泳ぎ 優勝