今回のG7サミットで岸田総理は、「核兵器のない世界」の実現というメッセージを発信しましたが、課題も待ち受けています。官邸キャップの川西記者の報告です。
「核兵器のない世界」というテーマを議論するにはもっともふさわしいともいえる、被爆地・広島でのサミット。全日程を終えた岸田総理からは、いつになく高揚感も感じられました。
岸田総理
「世界80億の民が全員、そして、広島の市民となったとき、この地球上から核兵器はなくなるでしょう」
岸田総理は、G7首脳が初めて核軍縮に焦点を当てた「広島ビジョン」を出せた成果を強調しました。現在進行形で核の脅威と向き合っているゼレンスキー大統領の広島訪問も「緊迫感をもったメッセージ発信」につながったとしています。ただ、本当の「核兵器のない世界」の実現には、同じく核保有国である中国やロシアの協力が欠かせません。
岸田総理も、サミット開催前の段階で周囲に対し、「世界情勢もどんどん変化している。サミットで終わりではない」と語っています。
岸田総理
「夢想と理想は違う。理想には手が届くのです」
今は夢想とも思える現状をどう打開していくのか。ロシアや中国も参加する、G20や国連総会などでの議論が注目されそうです。
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