G7広島サミットはきょう、最終日を迎え、来日中のゼレンスキー大統領は午前に開かれるセッションに出席します。最新情報を現地からお伝えします。


首脳による会合は、広島市内のホテルでまもなく始まります。反転攻勢が近いと言われる中、ゼレンスキー大統領は、G7首脳らに武器の供与を含めた軍事支援の強化などを求めてくるものとみられます。

きのう午後、広島に降り立ったゼレンスキー大統領ですが、到着するとすぐに、G7首脳や招待国の首脳らと相次ぎ会談し、フランスのマクロン大統領にはこれまでの支援などについて謝意を伝えました。

ゼレンスキー大統領は、まもなく始まるG7首脳らによる「ウクライナ情勢」をめぐるセッションに出席します。この場では反転攻勢を前に、武器の供与を含めた軍事支援の強化などを要請するものと見られます。

その後、韓国などの招待国も参加する拡大会合が開かれますが、そこには、G7とロシアの中間的な立場を取る国が多い「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国の代表格であるインドやブラジルも参加していて、ゼレンスキー大統領は、グローバルサウスに対し、ウクライナの窮状を訴え、支持を取り付けたい考えです。

サミットは午後に閉幕し、午後に岸田総理の議長国としての記者会見があります。サミット前には核兵器のない世界に向けて「“あのとき流れが変わった”と言われるぐらい大きなメッセージを発したい」と語っていましたが、今回のサミットをどのように総括するのか注目されます。