G7広島サミットの初日の議論が終わり、岸田総理は核の不使用に向けたG7初の独立首脳文書「広島ビジョン」の発出を表明しました。
G7首脳らは広島サミットが開幕したきのう、世界経済やウクライナ情勢などについて意見を交わし、核軍縮に焦点をあてたG7初の独立首脳文書「広島ビジョン」を発出しました。
岸田総理
「この文書は核兵器のない世界の実現に向けたG7首脳の決意、具体的合意、今後の優先事項、方向性を力強く示す歴史的意義を有する」
「広島ビジョン」では、「77年間に及ぶ核兵器の不使用の記録の重要性を強調する」と明記しました。そのうえで、核兵器に関する透明性を重要視し、アメリカ、フランス、イギリスは核戦力やその客観的規模についてのデータを提供しているとして、中国などを念頭に核戦力のデータの公表を求めました。
岸田総理は「核兵器国の関与も得ながら、現実的かつ実践的な取り組みを進め、核軍縮に向けた国際的な機運を一層高めていきたい」と訴えています。
きのうの議論では、中国についてG7として共通の懸念を直接伝え、国際社会の責任ある一員として行動を求めることも確認しました。
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