福島県の高齢化が進む中、会津美里町では、高齢者の見守り活動として東北地方初めての取り組みが行われています。使用するのは、音声でやり取りができるスマートスピーカーです。
ぽすくま「昨夜はよく眠れましたか?」
男性「はい」
高齢の男性が話してかけているのは、スマートスピーカー。マイクが内蔵され、音声でやり取りすることができます。
会津美里町で始まったこの実証試験は、高齢者の見守り活動として日本郵便が取り組んでいるもので、東北地方で行われるのは今回が初めてです。
ぽすくま「ごはんは3食たべましたか?」
試験では、1日3回、画面に映し出されたクマのキャラクター「ぽすくま」からの質問に答えることで、体調をチェックし、入力されたデータは町へ送信される仕組みです。
町では、人口およそ1万9000人のうち、4割近くが65歳以上の高齢者で、2045年ごろには住民の半数以上が高齢者になると分析しています。
さらに、一人暮らしの高齢者世帯では、認知症の進行なども大きな課題となっていて、町は今回の実証事業で効果や使いやすさなどを確認する方針です。
実証試験に参加した住民「温かみを感じますし、なんとなく安心するというか。双方向というんですか、それが一番いいですね」
会津美里町健康ふくし課・渡部朋宏課長補佐「高齢者の見守りというのは町としての大きな課題と認識しています。今回のシステムもそうですし、いろんな形で高齢者の見守りができるような仕組みを作っていきたいと考えています」
この取り組みは、61歳から78歳が住む町内10世帯で、6月14日まで行われる予定です。














