JR九州は大分市内にある高城駅など4つの駅について今年7月から無人化すると発表しました。駅員が不在となることに利用客などから様々な声があがっています。

7月から無人化されるのは日豊本線の高城駅、大在駅、坂ノ市駅、豊肥本線の中判田駅のあわせて4つの駅です。日豊本線の鶴崎駅は夕方の一部時間帯だけ駅員を配置する方針です。

(糸永記者)「こちらはすでに無人化となっている駅です。新たに駅員が不在となる駅も、このようなカメラやインターホンを使った遠隔システムで利用客の対応にあたることになります」

対象となる駅では駅員は常駐せず、「スマートサポートステーション」のサービスが導入されます。このシステムはカメラやインターホンを構内に設置し、大分駅にある「サポートセンター」のオペレーターが始発から終電まで見守りや問い合わせに対応します。

無人化される高城駅の利用客はー。

(利用客)「困るね。さみしいよね」「(駅員に)定期のことをよくきいていたので、どちらかというといてほしい」「別に困ることはないけど、(今も)駅員がいないときもあるので、あんまり変わらない」「事故が起こったときとかに駅員さんがいなかったらちょっと不安だと思うところはあります」

大分市内ではすでに5つの駅で同じシステムが導入されています。JR九州によりますとこれまでに大きなトラブルはなく、導入拡大の理由について「経営を効率化し、交通ネットワークを維持していくため」と話しています。

一方、無人化をめぐっては障害者などでつくる市民団体がJR九州に対し、撤回などを求めて訴訟を起こしています。団体は「去年津久見駅では無人化された時間帯に死亡事故が起きた。強引に進めることは許されず、公共交通としての役割を果たしてほしい」とコメントしています。