東京・杉並区の小学校の校庭で、転倒した児童が地面から飛び出していたくぎで大けがをした事故を受け、区はきょうから60以上の小中学校などで金属探知機を使った点検を始めました。

杉並区の荻窪小学校では先月、体育の授業中に転倒した児童が地面から飛び出していたくぎに、ひざをぶつけ、大けがをする事故があり、教職員らの点検で校庭から544本のくぎが見つかっています。

こうした事態を受け、杉並区が区内のすべての小中学校の校庭で目視で点検を行ったところ、43校であわせて1350本のくぎが見つかったということです。

見つかったくぎは既に除去されていますが、区はさらなる安全確保のため、きょうから小中学校など63校で金属探知機を使った点検を始めました。

区によりますと、くぎは体育の授業などで目印としてテープを打ちこむ際に使われていて、5月末には運動会を開く学校も多いことから、「できるだけ運動会の前に点検を終えて、安全確保に万全を期したい」としています。